今夏のドルトムントは、ベテランを整理して10代に投資する動きをはっきり見せた。契約満了の3人が去り、主力の一人を売り、代わりに18歳と19歳を並べている。 補強の総額よりも、年齢構成の入れ替えが大きい夏だ。
加入した選手
| 選手 | 前所属 | 移籍金・条件 |
|---|---|---|
| コンスタンティノス・カレツァス(18/攻撃的MF) | ゲンク | 固定3000万ユーロ+ボーナス最大200万。2031年6月30日まで |
| ジョアン・ガドゥ(19/CB) | ザルツブルク | 約1950万ユーロ。5月に発表 |
| ジャスティン・レルマ(18/MF) | インデペンディエンテ・デル・バジェ | 2024年に合意し、この夏に合流 |
| カウア・プラテス(DF) | クルゼイロ | 約1200万ユーロ。2月に契約発表 |
| 山本天翔(18/MF) | ガンバ大阪 | 2027年6月30日までのレンタル。買い取りオプション150万ユーロと報じられている |
カレツァスはクラブ史上2番目の高額移籍になった。ゲンクにとっては史上最高額の売却で、将来の移籍益の10%を残す条件も付いたと伝えられている。 ガドゥはズーレの引退とシュロッターベックの離脱リスクを見越した補強で、19歳のセンターバックとしては大きな買い物になった。
退団した選手
| 選手 | 移籍先 | 形態 |
|---|---|---|
| カリム・アデイェミ(FW) | バルセロナ | 完全移籍。報道では移籍金2500万ドル規模、将来の移籍益の35%をドルトムントが保持 |
| ユリアン・ブラント(MF) | — | 契約満了。3月に更新しないことで合意 |
| ニクラス・ズーレ(DF) | — | 5月に現役引退を発表。その後アマチュアクラブへ |
| サリフ・エズジャン(MF) | — | 契約満了 |
| ヤン・クト(DF) | コモ | レンタル。年俸は全額コモ負担、買い取りオプションは2000万〜2200万ユーロと報じられている |
| ジュリアン・デュランヴィル(FW) | リヨン | 完全移籍(7月2日) |
| コール・キャンベル(FW) | エルバースベルク | 完全移籍(7月9日) |
| キェル・ヴェチェン(MF) | ミッティラン | 完全移籍(7月13日) |
冬の時点でパスカル・グロスがブライトンへ戻り、レンタルで来ていたアンセルミノもチェルシーへ帰っている。ここに夏の8人が重なり、昨季のロッカールームはかなり顔ぶれが変わった。 キャプテンはエムレ・ジャン、副キャプテンはシュロッターベックという並びは維持されている。
エル・マラ交渉は、まだ終わっていない
今夏いちばん長く続いているのが、ケルンの19歳サイード・エル・マラをめぐる交渉だ。彼は初のブンデスリーガとなった昨季、34試合すべてに出て13得点5アシスト。ブレントフォードが用意した5500万ユーロは、本人が移籍を望まず流れた。
8月6日には固定4000万ユーロ+ボーナスの3度目のオファーが準備されたと伝わり、翌7日にはボーナス込み4500万ユーロ超の4度目も断られたとされた。9日には固定4800万+ボーナス700万という「最後のオファー」の内容も報じられている。 そして12日、固定5000万ユーロ+最大500万ユーロのボーナスに届けば移籍が認められる、という話が出てきた。ケルンが求めていた5000万ラインに、ドルトムントが並んだ形になる。
成立すればクラブ史上最高額を更新する規模だ。アデイェミの売却益と、クトの人件費削減が、その原資になる。 逆に流れた場合、2シャドーの3枚目はチュクウェメカとファビオ・シルバのどちらか、という薄い状態のまま開幕を迎える。
移籍市場の締め切り
ドイツの夏の移籍期間は9月初旬まで開いている。スーパーカップ(8月22日)と開幕節(8月29日)は、この案件が決着する前に来る可能性が高い。