ドルトムント通信

展望

2026-27展望 2位のチームが優勝を狙うために足りないもの

更新 2026年8月14日

2025-26のドルトムントは、勝ち点73で2位に入った。22勝7分5敗、70得点34失点。勝ち点89のバイエルンとは16差だった。ニコ・コヴァチが2025年1月に引き継いだ時点では下位半分に沈んでいたチームが、1年半でリーグ2位まで戻ってきたことになる。 新シーズンは8月22日、ホームでのスーパーカップ(対バイエルン)から始まり、29日にハンブルガーSVを迎えてリーグ戦が開幕する。

ブンデスリーガ 2位 DFBポカール 16強で敗退 CL PO敗退 リーグでは崩れず、一発勝負では勝ち切れない。 CLはプレーオフでアタランタに2戦合計3-4で敗れた。
2025-26シーズンの3戦線。リーグでの安定と、カップ戦での脆さが同居した。

守備は作り直された

コヴァチが持ち込んだのは3バックだった。昨季の公式戦52試合のうち37試合が3-4-2-1で、3バック自体は全試合で採用している。 前任者たちの下で毎試合のように形が変わっていたチームが、1年かけて同じ絵を共有した。

その効果はゴールキーパーの数字に出ている。グレゴア・コベルはリーグ最多の13クリーンシートを記録し、セーブ率73%はリーグの全ゴールキーパーで最高だった(第29節時点)。 左利きのニコ・シュロッターベックが中央から配球し、ヴァルデマー・アントンとラミー・ベンセバイニが幅を担当する形は、そのまま新シーズンの土台になる。シュロッターベックは4月に2031年までの契約延長にサインした。

足りないのは、点の取り口の数

課題は逆側にある。昨季のリーグ得点はセルー・ギラシの17点が最多で、リーグ全体でも3位。ただし33試合でアシストは0だった。彼が止まった試合にどう点を取るのか、という問いは最後まで残っている。 リーグ戦で二けたに乗った選手は彼だけで、2番手はマクシミリアン・バイアーの9得点、その次がユリアン・ブラントとカリム・アデイェミの7得点だった。そのブラントは契約満了で退団し、2018-19シーズン以来はじめて彼のいないシーズンが始まる。

さらにカリム・アデイェミがバルセロナへ移った。縦に速い選手と、狭い場所で違いを作る選手が同時に抜けた形になる。 クラブが夏に動いたのはこの穴を埋めるためで、ゲンクから18歳のコンスタンティノス・カレツァスをクラブ史上2番目の金額で獲得し、ケルンのサイード・エル・マラにも複数回オファーを出している。

2位を取ったチームが優勝を狙うなら、増やすべきは選手層ではなく「点の取り方の種類」だと考えています。

新シーズンの3つの見どころ

1. カレツァスがどれだけ早く2列目に定着するか

ゲンクでの最終年に公式戦14アシスト。18歳でその数字を出した選手を、コヴァチは初日から使うのか、それとも段階を踏むのか。 2シャドーのどちらかを彼が握れば、ギラシへの供給ルートが一本増える。

2. カップ戦での勝ち方

ポカールは16強、CLはプレーオフ敗退。ホームでアタランタに2-0で勝ちながら、アウェイで1-4とひっくり返された。トーナメントで勝ち上がるチームの形には届いていない。 今季のポカール1回戦は9月1日から2日にかけて、HEBCハンブルクとの対戦がフォルクスパルクで組まれている。スーパーカップ出場クラブだけが後ろにずらされた日程で、ここを取りこぼさないところから始まる。

3. バイエルンとの直接対決

昨季の最後のクラシカーは、ホームで2-3の敗戦だった。新シーズンは、その相手と8月22日のスーパーカップでいきなり顔を合わせる。 シャルケの1部復帰でレヴィアダービーも12月と4月に戻ってくる。序盤から大きな試合が並ぶ日程になっている。

私の予想

優勝は今季も難しく、現実的な着地は2位から3位。ただし、エル・マラが加わってカレツァスが早い段階で機能した場合だけは話が変わってくる。 判断のポイントは10月末まで。CLのリーグフェーズが動き出す時期に、2シャドーの序列が固まっているかどうかを見ていきたい。

出典と注記

クラブの公式発表と報道段階の情報は本文中で区別しています。公表が確認できない項目は「—」と表示しています。