ヴェストファーレン通信

戦術

3-4-2-1の中身と、最終節に並んだイレブン

更新 2026年8月14日

コヴァチのドルトムントを一言で表すなら、3バックを固定したチームだ。昨季の公式戦52試合のうち37試合が3-4-2-1で、3バック以外の並びは一度も使っていない。 直近30試合に絞ると25試合がこの形になる。相手や状況に合わせて変えるのは、3バックの前の枚数の割り振りだけだった。

最終節のスターティングイレブン

2025-26の最終節、5月16日のブレーメン戦(2-0)に並んだ11人はこうだった。3バックの右にルカ・レッジャーニ、2シャドーの一角にサムエレ・イナシオという、若手を試す配置になっている。

1 コベル 49 レッジャーニ 3 アントン 4 シュロッターベック 26 リエルソン 8 ヌメチャ 7 ベリンガム 24 スベンソン 14 バイアー 40 イナシオ 9 ギラシ
2026年5月16日、ブレーメン戦(2-0)のスターティングイレブン。

ポジションごとの役割

3バック

左のシュロッターベックが配球役で、対角のロングパスと持ち上がりでスイッチを入れる。中央のアントンが最終ラインを整理し、右のベンセバイニは対人とセットプレーの得点源になる。 昨季のPKはベンセバイニが担当し、4本すべて決めている。ズーレが引退したため、ここの4番手にガドゥが入った。

ウイングバック

攻撃の幅はほぼこの2枚が担う。右のリエルソンは昨季チーム最多の12アシスト。左のスベンソンは高い位置で相手のサイドバックと1対1を作り、リーグ戦で2得点2アシストを記録した。 クトがコモへ移ったことで、右の控えは実質的にレッジャーニとカバルの若手2人になる。ここが今季の細い部分だ。

中盤の2枚

ヌメチャとジョーブ・ベリンガムが基本形。ヌメチャは前に出て点に絡む役割で、昨季は公式戦5得点。ベリンガムは加入1年目に公式戦35試合に出場しながら1得点で、数字がまだ追いついていない。 キャプテンのエムレ・ジャンとサビッツァーは、リードを守る展開での交代カードとして使われることが多かった。

2シャドーと1トップ

アデイェミとブラントが抜けた2シャドーに、カレツァスが入る想定になる。もう一枚はバイアーが第一候補で、ここにチュクウェメカとファビオ・シルバが並ぶ。 1トップのギラシは背中で受けて味方を使う型で、彼が引いた時に空いたスペースへ誰が走るかがこの布陣の生命線になる。

変化形は3-3-2-2

中盤を3枚にして前を2トップ気味にする形も使っている。3月のハンブルガーSV戦では、コベル/レッジャーニ、アントン、シュロッターベック/リエルソン、ベリンガム、スベンソン/サビッツァー、ヌメチャ/バイアー、アデイェミという並びで入った。 2列目の枚数を減らして中央を厚くする、リードした試合向けの形だ。

開幕時に予想する11人

プレシーズンの起用を踏まえると、開幕のハンブルガーSV戦はこうなると考えています。3バックはアントン、シュロッターベック、ベンセバイニに戻り、2シャドーにカレツァスとバイアー。 エル・マラの加入が間に合えば、この右シャドーが入れ替わる。

日本ツアーではセレッソ大阪に敗れ、FC東京戦はファビオ・シルバの1点を守って勝った。豪雨で中断した試合で、コヴァチはドイツ代表5人を含む主力を並べている。 トップページに開幕予想の布陣図を置いているので、あわせて確認してみてください。

出典と注記

クラブの公式発表と報道段階の情報は本文中で区別しています。「要確認」は裏取りが済んでいない項目です。